院長の漫画カルテ

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【感想】人馬(二) 墨佳遼 すばらしい作品、第一部完です!【ネタバレ漫画レビュー】

人馬2巻が出ました!全11話ですが大きな人生の山脈のような重さのありました。感動あふれる素晴らしい作品でした。

 

松風、速魚、小雲雀と小梅ちゃんとそれぞれに物語がしっかりあって、みんな一生懸命に生きている姿にうるっときてしまいました。

 

墨佳遼先生は商業誌デビューで初連載ということですが、絵のレヴェルは異常に高いです。すっかり前からいる熟練の先生だと思っていました。だって小雲雀の年取った絵って、すごい上手いです。二枚目の年取った顔の絵はかなり難しいと思いますがなんなくこなしている感じです。ちょっとしか出てないけど、小梅ちゃんのおばあちゃん姿もカワイイ。

 

第一部完、ということですから続編にも期待ですね。 

 

人馬(二)

「繋いだ道を行け 生きるんだ」

馬よりも勇ましく、人よりも誇り高い、美しき異形「人馬」──。
大反響! 新鋭・墨佳遼が鮮烈に描くファンタジー。

半人半馬の種族「人馬」である松風と小雲雀は、
人間の戦道具として囚われていた場所から逃れた。

過酷な自然を前に難渋する道中も、絆はたしかに結ばれていく。
新たな仲間との出会い、迫りくる追っ手。

そして、ふたりの運命の行き着く先は――

第七話~第十一話に加え、<権田><小梅><速魚>の描き下ろし短編収録。

 

 

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 素晴らしくきれいな表紙は裏にも続いています。

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う、うつくしい。でも、背表紙分があわない……。 ちなみに表紙の青髪の小雲雀は男です。

 

 

松風&小雲雀

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小雲雀は、妹の小梅と結婚について松風に報告します。あはは。

戦場では鬼神のような松風も、妹の小梅と小雲雀の結婚話には動揺しまくりです。

 

 

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ラブ即婚!

 

小雲雀に小梅の尻に敷かれる宣言をする松風。でも松風の言葉には色々と優しさがつまってます。

 

 

松風 

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あたたかいホームドラマもつかの間、ふたたび戦いが松風たちをおそいます。三国率いる子供達の王国は人間の知るところとなり、人間が攻めてきます。 

 

今回の戦いはすでに松風も覚悟を決めていたようです。強烈な戦闘モードの裏には自分が犠牲になって他を助ける、そんなさびしさとあきらめにも似たような感情が見え隠れします。

 

きっと二度と戻れぬことを予想していたのでしょう。幸せになったばかりの小雲雀と小梅は子供達と一緒に戦場から逃します。

 

 速魚

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速魚が人間の元を離れ、人馬としてのつかの間の生活を楽しむことができたのは松風のおかげでした。

 

自分が引き入れてしまった領主の軍勢に対して、けじめをつけようとする速魚は松風と向きあいます。

 

この後のセリフとシーンが、もう胸にぐっとくるね!1巻ではあまり好きになれなかった速魚だけど、 速魚が最後の最後で自分の心に素直になって、それを松風が受け入れるシーンが本当にすごくいいです。ぜひ、本編を読んでみてほしいです。

 

 

 

その後に続く後日談もすばらしい。

読む人に深い余韻を残します。ずっと生き続けた小雲雀は老いながら子供達を育て上げます。そしてついにこの世を去る時、松風に再び出会うことができました。

 

あー、でも小雲雀が先に逝って小梅ちゃんが残されちゃうんだね。小梅ちゃんはずっと泣くに違いない。そして小雲雀の死をきっかけに若い谷風は山をおりる決心をします。

 

11話とは思えない重厚なストーリーで、第一部が終了します。本当にすばらしい。

 

 

 

他に、番外編が3つあります。さらに今回も電子限定特典は24個もついています。

 

電子限定特典 

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「私は三田(さんた)という武士を知らなかったんだが

その服が赤い理由を聞いてな

着替える間も惜しみ任務をこなし続けた結果

その服は赤く染まったと……」

 

 

そんなサンタ、ないない!!

武士で三田(さんた)って、サンタはサムライかよ? 速魚、いい味出してますね。変に恋愛モードになっていないのがいいです。

 

 

 

墨佳遼先生のHPを見てみると個展もいろいろ開いていて、先生独自の世界が広がっています。墨佳遼先生は本物だとおもいます。

 

「人馬」1、2巻というすばらしい作品に出会うことができました。かなりオススメです。

 

 

<試し読みはこちらから> 

matogrosso.jp

 

<公式HP>

kaikigadou.jimdo.com

 

<成人向けのHP>

ryosuzuri.tumblr.com

 

4月に開いていた個展はこちらのHPから。

個展情報 - kaikigadou ページ!